ティラーノ3日目 (2015.10.03 Sat.)

あやしい空模様と予報なれど青空も少し見えているし、よしっと再び列車に乗りPoschivoへ。ローカルのサンモリッツ行き。

来るときに素敵な町並みだなぁと通り過ぎた町へ。場所にも鼻が効くのが自慢です(笑)で、ビンゴ!とてもいい雰囲気。良さげなお店もありそうです。ここはまだイタリアなのかな。それともスイスにイタリア語を話す場所があると言うから、ここがそれか。でもお店のメニューを見ても、町の人の話す言葉にも、そして道路標示などにも一切スイスの「におひ」がしない。ここはまだイタリアなんだと合点。結局後からわかったことですが、スイスの自治州でした(笑)これほど自国の匂いがないってすごい!確かにスイス料理のリストランテもあるにはあったけれど…

さてまずはひとやすみ。ガラス張りのいい雰囲気のお店を見つけて、地元のビールをぐいっとやる。お勘定のときにお昼のために美味しいお店を尋ねてみたら、「それはここさ」と言われてしまった。そして奥のお部屋に案内してもらう。ほほぉ、外はカジュアルなカッフェ風ですが、中のお部屋はまた違った雰囲気でいい感じ。こう言われてしまったらこちらで食べるしかないね(笑)後で戻ってきますといったんお店を出て、ポスキアーヴォをクルージング。あちこちに1987年の大洪水の写真。大きな被害だったようです。忘れてはいけないことを「忘れない」のは大事なことだ。

たくさん歩いてお腹も空いて、さっきのお店にUターン。見せていただいた奥の部屋に通していただく。メニューはiPad。きれいな写真でとてもわかりやすい。ここでそば粉のポレンタに出会う。この辺りは蕎麦粉のパスタが有名ですがポレンタは知らなかった。洋風そばがきと言ったところか。とても美味しい。粗く挽いた蕎麦粉のスープもいただいて、今日は「蕎麦の日」。 ワインも美味しかった。ハーブティーや蕎麦のポレンタ粉など買い求め帰りの列車に。

夜はイタリア人による和太鼓の演奏そして教会での音楽を楽しむ。教会でのコンチェルトは、ブレシアのオーケストラと歌い手たち。和太鼓演奏は「仙台フェスタ」の一環のよう。なぜ仙台? 夕食で偶然仙台からの賑やかな一団と一緒になって合点。お店は昨日お昼をいただいたTrattoria Gagin。聞くところによると、仙台出身の女性がこの町の男性と結婚されお住まいになっている。その縁で仙台から御一行様がやってきて、明日お蕎麦も打つらしい。少しばかり通訳を頼まれる。話さなきゃと思うと簡単な単語も出て来ない。何年習ったんだ、情けない。帰り際、シェフからご褒美にワインを贈られる。大したこともしていないのに恐縮です…

再びイタリア語を学び返す決意。今度こそ!って、何度目!?(笑) 反芻と反省を繰り返しつつ、就寝。でも、今日もいい一日だった。ラグビー(日本対サモア@ワールドカップ)に乾杯もできたし!

そうそう、夜もそば粉のポレンタをいただいた。お店の「本日の特別料理」だったのだ。頼まない訳には行かない(笑)お店によって味が違うのも楽しい。

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