待ちに待った食器棚の納品である。オーダー先は本棚同様、田中智明さん。丁寧な仕事をする方で、全幅の信頼を寄せている。最初に出会ったのは村上椅子さんの展示会。そのときの作品を拝見して、ずっと探していた本棚をお願いすることになった。実際に置く場所を見ていただき、メールでやり取りを重ねて、納品。そのときに次は食器棚と心に決めていたのだ。
今まで使ってきた食器棚は、結婚当初に購入したもの。都内の名のあるショップで購入。食器棚としてではなく多目的棚となっていたと思う。ざっくりした作りが当時は気に入って決めた。東京のマンション暮らしでは不満は特になかったが、京都の古い日本家屋に暮らし始めて、不満が出て来た(笑)ざっくりした作りゆえ、隙間がある。そのため、埃が入ることと(古い一軒家は隙間だらけなので、マンションよりずっとよごれるのだ)、湿気で本体がカビること。中もしばらく締め切っておくとカビ臭くなる。背面がベニヤだからか。で、25年ぶりに新調することに相成った。
当初は使っていた食器棚の奥行きと同じと考えいたが、本棚と並べて置くので、本棚と同寸法に決定。これは大正解だった。高さも奥行きも揃ってすっきりとまことにいい具合である。材料はナラ。背面には吸湿性のある桐を使用。本体は上下段で分割可能。仕上げは本棚と同じくクリアオイル。
仕上がりは、またも大満足。「満月バー」でも開きたくなりました(笑)そうそう、今まで使っていたものも、扉を外して「棚」として仕事部屋で第二の人生、いや棚生。これからも頑張ってもらいますよ。
取り急ぎ外に出ていた食器を入れる。前面ガラス戸で中がよく見える。これを機に、不要な食器を片付けよう。きれいな食器棚で片付けのモチベーションも大いに上がる!