ガイドのニットさんからスペインからの観光客が多いとは聞いていたけれど、これ程までとは!ホテルの朝食会場ではスペイン語が飛び交う。相席になった男性二人組もスペイン人。イニエスタの話題を出したらバルセロナからの人たちで、よい空気が流れる(笑)
さて今日はタイ北部のお茶の産地ドイ・メーサロンの茶畑と発酵食用茶「ミアン」を作っているところをお訪ねする。発酵食用茶は3月に行ったミャンマーでもお茶受けに必ず出ていた。あちらでは「ラペッソ」と呼ぶ。最初の訪問地、ドイ・メーサロンは第二次世界大戦後中国共産党軍との内戦に敗れた中国国民党軍の子孫の町。大部分は蒋介石に率いられ台湾に逃れたようですが、雲南、四川省方面に駐留していた部隊と家族はビルマ(現在のミャンマー)のシャン高原に移動、その後1960年代に入るとビルマ政府軍に追われタイ北部の山岳地帯に逃れたそうです。昔はアヘン栽培、今はお茶畑。ケシとお茶に向いている土地は幸いにも同じだとか。標高が高いので涼しい。記録的な酷暑が続く京都を離れ、東南アジアで避暑の図(笑)あれこれ試飲をさせてもらい台茶17号の烏龍茶を買い求める。同じ品種でも場所が変われば味も変わる。ワインと一緒でそれも面白い。町のお店でマカデミアナッツと干しマンゴーを購入。どれもたいへん美味!
お昼ご飯は中華料理。シンハーが売り切れでチャーンを飲む。
午後からは古いお寺さんをお参りしてからチェンライ西郊外のドイ・ハン村へ。ミアンの製造過程を見学。ミャンマーで食べたものより硬い。こちらのものは先っぽの柔らかい葉は使わず(ミャンマーではこの柔らかい茶葉を使ってラペッソを作る)大きな葉で作る。その違いか。硬めのものと柔らかめのものがあるけれど、柔らかめのものでもかなり硬い。結局楽しみにしていたミアンは買い求めず、お茶だけ購入。ミアンの木を実際に見られたことや製造過程を拝見できたことはとてもよかった。案内役の女性は学校の先生で子供達にもミアンのことを教えているとのこと。素敵!製造していたのはお兄さんとお姉さん、そして叔母さま。とてもよい方々で私たちを快く受け入れてくださり、心に残る訪問となった。
夕食後、マッサージ組とナイトバザール組に分かれる。私はナイトバザールへ。収穫はなし。お風呂に浸かりおとなしく就寝。
*タイのミアン、チェンマイタイプと北東部タイプとあるようです。これについてはまた別途。