饂飩(2019.01.19 Sat.)

12月に旅した博多で“饂飩蕎麦発祥之地の碑”を「承天寺」(臨済宗)に訪ねた。「承天寺」は、仁治3年(1242)博多に住む中国人商人の謝国明が、宋から帰国した聖一国師(円爾弁円)を開山に迎えて創建。開山聖一国師は、水車を利用した製粉技術を記した設計図「水磨の図」(重要文化財/京都東福寺所蔵)を宋より持ち帰り、この挽き臼技術による粉をベースにした食品、羹(羊羹の前身)・饅(まんじゅう)・麺(うどん・そば)の製法が日本に広がったそうだ。禅宗で「饂飩」が大切にされているのもこういう背景があるからなんですね。合点!で、その承天寺の側に“中世博多うどん”と銘打ったお店があった。目ざとく見つけて、旅の最終日のお昼は「春日庵承天寺前店」で。後からわかったことですが、ここは老舗製麺所さんの経営だそうです。通りで麺が美味しかった!

こちらのオーダーのシステムは、おうどんかお蕎麦を選択して、玉数を選ぶ。三玉まで同じお値段。一玉でお願いしたら「追加も可能ですから」とのこと。そしてトッピングが選べる。私はワカメをチョイス。途中で温泉卵を追加。お汁の塩梅もよくて麺もコシがあって大満足。残念なことに一玉でお腹いっぱいでした(笑)

なお「承天寺」には、博多織の祖“満田弥三右衛門の碑”もあり(お墓もあるようです)、着物好きとしてもうれしい訪問でした。