吉田山大茶会’19(2019.06.01 Sat.)

Photos by iPhone X

第10回目を迎える吉田山大茶会へ。お目当のひとつは土屋さんの軽トラ茶席。大人気で早く伺わないとすぐにいっぱいになってしまう。今年は何と「お濃茶」!驚きの展開です。運良く一席目の五人の内に。昨日用意をしながら「しまった」と思われたそうですが、こちらは嬉しい限り。どんな風に展開されるだろうと楽しく席につく。まずは素敵な設えの軽点心。思いがけなくお酒も一献!飲めない方には奈良の名水「ごろごろ水」。お相伴した皆様(全員女性)すべてお酒をチョイス。ふふふ、まさに一座建立。お酒は奈良市都祁の倉本酒造さん(恐らく純米酒の「倉本」だと思われます)。好みのたいへん美味しいお酒でした。軽点心もとても美味。茶釜のお湯で溶くお味噌汁もいただいて、いよいよお濃茶。お菓子は常のように取り回し、お濃茶は一人で参加のゲストには各服でのご配慮。各服点ては難しいと思いますが、さすがです。お席は土屋さんが想定していたよりも随分と早く済んだけれど、とてもゆったりした時間を味わった心持ち。他の皆様も同じ思いのよう。開放的なお席なのに気持ちよく閉じられた感もあって、とてもよいお席でした。今までのお薄一服もよかったけれど、できれば来年もこのスタイルで!と陰ながらリクエストしておこう(笑)

お稽古場で学ぶ茶の湯を実践したいという気持ちもあるけれど、これからお茶室を持つのはまず無理だし、そうなるとお茶室を想定したお道具を中途半端に持っていても、と悩ましい。自分なりの常のお茶とは、ということを模索している私にとって、土屋さんの軽トラ茶席はひとつの答え。そうは言っても軽トラもないんですけど(笑)寄せていただく毎に、道筋は明らかになる。土屋さんに感謝。

そうそう、新調された畳がまた素敵だった!