お墓参りとお見舞いを済ませ二泊三日の旅に出る。釜戸から列車に乗り中津川。バスに乗り換え終点の付知峡倉屋温泉。最後にお宿の方の車で加子母へ向かう。本日の宿は2012年に出たブルータスの海宿山宿特集号に載っていたところ。いつか伺いたいと思っていたお宿でした。7年目にして叶う。樹齢2百数十年という花盛りの柊が出迎えてくれた。ふわっと漂う香気。里山の風情もきもちよく思わず深呼吸。
一日二組の宿。今日は私たちだけだそうだ。冬枯れの庭かと思いきやこちらもいつもより季節の進みが遅いそうで、ご主人自らが作庭したお庭の木々、その照り葉もまだまだ楽しめる。お庭の外にはのどかに田んぼや畑が続く。散策の後はお部屋についている大きなお風呂(お掃除も行き届いて気持ちいい)にざぶん。窓を開け放すと露天のよう。井戸水のお湯は温泉の基準値には達していないものの、天然のラドンが含まれているそうで、湯疲れせずに身体も芯から温まる。このお風呂に何度も入り放題とは!
夕食は畑で採れたお野菜や、里山を元気に飛び回っている鶏の卵など、地元の食材を作った嬉しいメニュー。加子母の在来種「西方いも」(里芋)もたいそう美味。合わせるお酒はこれまた地元のおいしい日本酒と、私たち的にはパーフェクト。
そうそう、こちらで素敵な塗り絵に出会った。すでに塗られているページのレベルの高さに驚く。一瞬ひるむが勇気を出して私もトライ(笑)癖になる楽しさ。元の絵のクオリティが高いので、ぬり終えたときの達成感が半端ない。ボトルを一本仕上げて、違うページの花にも着手。また季節を変えて訪れようという決心を込める。
サッカー、キルギス戦を見て、お風呂に再び入り、気持ち良くベッドに潜り込む。