小松は、昔金沢方面を旅したときに小松空港を利用しただけ。せっかくなので小松の町を歩く。駅周辺ですら人影はまばら。二人で屋外を散策する分には、問題ないだろうと判断。小松が「歌舞伎のまち」というのも恥ずかしながら訪ねて初めて知った。「勧進帳」の舞台となった「安宅の関」も小松だったんですね(赤面)というわけで、駅前の弁慶と義経にご挨拶してクルージングスタート。
昨日は駅近くの「こまつの杜」と「サイエンスヒルズこまつ ひととものづくり科学館」へ。「こまつの杜」は新型コロナウイルスの影響で臨時休業中。屋外の里山公園の散策はオーケー。よくできた公園です。小松が重機の「コマツ」の創業地ということも初めて知りました。創業地を大切に思い、貢献している姿に感銘を受ける。
今日はまず「小松天満宮」を目指す。途中「材木町の街並み」を通り梯川(かけはしがわ)に出て、天満宮にアプローチ。小松天満宮は加賀藩三代藩主前田利常公により明暦3年(1657)造営。小松城の表鬼門にあたる艮(うしとら=北東)の方向に、守山城、金沢城、小松城を1本の線で結ぶ直線上に立地しているとか。社殿は北野天満宮の4分の1。
次に小松城門が唯一残されている「来生寺」へ。小松城大拡張の際に造られた二の丸鰻橋御門を明治5年に寺門としたそうです。門を見た後は小松城址へ。利常公が江戸初期に整備した石垣(本丸石垣と天守台)が残る。割石を丁寧に面取り加工し、隙間なく積み上げる切込み接ぎ工法で、地元の凝灰岩「鵜川石」と金沢の安山岩「戸室石」をモザイク上に組み合わせて構築しているそうだ。美しい!!隣接の小松高等学校、こちらは二の丸跡地。時節柄か人っ子一人いない。整然とした雰囲気の学校。残されて活用されている旧校舎もすてき。隣接の芦城公園へ。こちらは三の丸跡地。木々がよく手入れされていて、松も青々と元気がいい。桜はまだ蕾。咲いたらさぞや見事なことでしょう。敷地内にはお茶室、美術館、博物館、図書館も。
公園から市中へ。駅近くには八日市町、三日市町といったアーケード街が延びている。シャッターが下りているお店が多い。これも時節柄だからか、それとも… 突き当たりが猫橋飴屋通り商店街。駅に向かって歩くと左手に酒屋さん。酒屋さんを通り過ぎることはできない(笑)地元のお酒もたくさんありそうだしさっそく入店。この旅で出会った美味しいお酒を買い求め、スタート地点の駅へ。小松の町は、道路が広くて空が広い、そしてきちんと片付いている。白山をはじめ山々が見え、気持ちがいい。さらに食文化も深い。新幹線の工事が行われていましたが、新幹線が通っても、今回感じたこの町の良さがそのまま残りますように。でも商店街は賑やかに!一泊二日で一気に小松のファンになりました。