モモが咲いた。スミレも咲いた。タンポポも笑っている。ユキヤナギは爛漫。ハッカクレンの赤ちゃんもすくすく育ち、ホウチャクソウも一斉に飛び出してきた。今年はさらにテリトリーを増やしている。それ程広くはない庭だけれど、いっときとして同じ状態がないから、見飽きることがない。おそらく見ようとしたら一日でも見ていられる。意外に私は気が長いのである(笑)
さて、タンポポ。我が家の庭に生えているのは在来種のタンポポに間違いない。在来種にも、エゾタンポポ、カントウタンポポ、トウカイタンポポ、カンサイタンポポ、があり手元の図鑑に記された“仲間に比べて総包が細いのが特徴”に合致するので間違いなく「カンサイタンポポ」だと思われる。それから、引っ越してきてから結構な割合でシロバナタンポポを見かける。それもそのはず図鑑には“関西以西に多い”とあり、“九州では、タンポポといえば白花が咲く”そうだ。都会ではセイヨウタンポポに押されている在来種ですが、場所によってはまだまだがんばっている。そして昔はセイヨウタンポポと在来タンポポの交雑はまず起こらないと考えられていたようですが、90年代後半から雑種の存在が明らかになり、さらに「セイヨウタンポポ」だと思われいたものも、その大部分は日本の在来タンポポの遺伝子をさまざまなレベルで取り込んだ「雑種」であることが分かって来たそうです。『したたかな植物たち』(多田多恵子著)に教えてもらいました。
すごいぞ、タンポポ!あっぱれ、植物!!