以前、京都府乙訓郡大山崎町の離宮八幡宮をお訪ねした折いただいたお守り。荏胡麻油発祥地で油の製造と販売の中心「油座」として栄えていた場所。「油断大敵」の語源は諸説あるようですが、当時の油と言えば灯り用。その油が断たれるということは非常な困難を招くことは想像に難くない。だから油は決して絶やさないよう。言い換えれば油が断たれることは大敵、という風に私は理解をしている。粗忽者でうっかりミスが多いから、数寄屋袋に入れて、お稽古のときは必ず持ち歩いている。
私のうっかりミスは、一つの所作の途中で他のことに気を取られることで発生する。さすがにお稽古場の水屋では(緊張しているから)そういうことはないけれど、自宅の台所ではこのミスで箸置きを落として割ってしまった前科がある。元々頭脳スペックがマルチタスクではない上に、加齢で反射神経のようなものにも鈍りが出ているので、大いに気を付けねば。「油断大敵」である。
「油断大敵」と言えば、新型コロナウイルス。「移るのはともかくお人に移してしまうのは」ともっぱら心配になっていたけれど、罹患して肺炎を起こし入院している方が実名で公表されたレポートを読み「絶対に移りたくない!」と考えを改める。それ程に辛いそうです。でも病院では「軽症」と言われているとか。この方の情報を受けて、自粛の段階を一段と強化する決意。ずっと懸念していた通り、すごく容易に感染してしまうことも教えていただいた。防ぐにはやはり蟄居が一番との結論。贔屓のお店も世の景気も大いに気掛かりですが、まずは自分が無事じゃないと!