家族旅行でずいぶん前に訪れた。それ以来の訪問。時節柄部屋にお風呂のある宿を予約。用事を済ませてからの上諏訪入りのため、昨夕宿でやぎと落ち合うプラン。一足先に上諏訪入りのやぎ。お昼に鰻を食したそうだ。上諏訪で鰻!?と驚きましたが、諏訪湖の鰻は昔から有名で、今は獲れなくなってしまったそうですが、昭和30年ごろまでは高い漁獲量をほこっていたそうです。知らなかった。実はわたし、鰻は大の苦手で、30を過ぎたころからようやく食べられるようになったのでした。それでは本日のランチは「鰻」に決定。普段滅多に口にできないものなので、連日でも全然大丈夫!というやぎの声に後押しされ。ちなみに、上諏訪では関東風と関西風が混在しているそうです。岡谷へ行くと、「岡谷流」と呼ばれる背開き(関東)で直焼き(関西)になるらしい。私は背開きで蒸して焼く「関東風」が好み。しかし本日入ったお店は「関西風」でした(涙)やぎが昨日入ったお店は「関東風」。ただし本日は定休日。どちらがどう、というのは好みや慣れの問題なので、これはもう如何ともしがたく。リベンジしたい!(笑)
まじまじと諏訪湖を歩いて眺めたのも初めて。湖面から吹く風がきもちいい。蔵元が5軒並ぶ元町界隈へも足を運ぶ。湖畔を離れるとさすがに暑い。昭和45年に天守閣が復元された高島城が建つ高島公園の藤棚の下で涼を取り、鰻のランチ、という行程。やぎが前日にロケハン済みだったので、スムーズに楽しめた。高島城は慶長3年、豊臣秀吉の家臣「日根野高吉」(1539-1600)により築城。完成当時、まわりは湖水と湿地に囲まれており、あたかも諏訪湖中に浮かぶようだったので、別名「諏訪の浮城」と呼ばれたそうだ。
お昼のお店も宿も、きちんと対策が取られ、自分たちだけで泊まったり食事をしたりする分にはさほど心配もない。感染の抑制と経済活動の両立は、ひとりひとりの心がけ次第だと思われる。列車のお供は「ウイルス VS 人類」(文春新書)。NHKの番組を見逃していただけに偶然見つけて即購入。示唆に富む内容。コロナウイルスはRNA一本鎖ゆえに変異が早い、というのが今まで得ていた知識ですが“コロナウイルスはRNAウイルスでも極めて例外的に、ゲノムの変異を修復する酵素を持っている(by 瀬名秀明氏)”そうだ。先生方のそれぞれの言葉にも力を得、腹を据える。
*写真三枚目「八重垣姫」:浄瑠璃「本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)」の中の「十種香」と「奥庭」に登場する姫。架空の人物。歌舞伎でも上演される
*食材メモ:「加茂七豆腐」長野県産丸大豆「ナカセンナリ」使用