書初め(2021.01.02 Sat.)

快晴。ゆるゆると起き出して箱根駅伝。子供の頃からの習慣で、これを見ないと新しい年を迎えた気分にならない。そして書初め。今年こそ、書が上達しますように、古筆を少しは読めるように、と願いながら先生にいただいた短冊に先生が選んでくださったお歌を書く。

【詞書】おほなほひのうた
あたらしき としのはしめに かくしこそ ちとせをかねて たのしきをつめ(読み人知らず)

この歌は、古今和歌集 巻第二十 大歌所御歌(おほうたどころのおほんうた)の巻頭に収められている。詞書の「おほなほひ」とは新嘗祭の際に行われる宴のことだとか。「大歌所」は“八世紀後半に設置された宮中の役所。宮廷の諸行事の奏楽のうち,大歌その他の国風歌舞(くにぶりのうたまい)の演奏を担当する機関。外来楽舞担当の雅楽寮と対置された。”と辞書に載る。

最後の「たのしきをつめ」は「たのしきをへめ」となっている伝本もあるそうです。「へめ」だと「やり尽くそう」、「つめ」だと「積み重ねよう」というニュアンスだそうだ。実際にしたためた文字(御手本)は下記。

「新しき(支)年の(能)は(者)しめにか(可)くしこそ千歳を(越)か(可)ねて(天)楽しき(支)をつ(津)め」

写真は恥ずかしくて載せられず(笑)代わりの写真はずらり勢揃いのムーミン谷の仲間たち。アドベントカレンダーから飛び出しました。