関東から届いた寒中見舞い。同門の方。工夫してお茶を続けていらっしゃるとのこと。「あれもない、これもない、だから出来ないと言うことではありませんよ。」先生の言葉も思い出し、よしっと父から譲り受けた風炉釜を据え、運びの点前。畳の部屋はあるけれど炉は切られていない。なので通年風炉となる。昨年頂戴した茶盌は初使い。私には過ぎたるもので大いに恐縮したけれど、お道具に近づけるよう使いつつ精進することが御供養になると思い、覚悟を決めていただいた。気心知れた友人二人とマスクをかけてのお茶の時間。不自由はありつつもやはり愉しい時間である。
●掛物 白沙村荘干支色紙 天神図
●釜 丸釜 敬典造
●風炉 唐銅鬼面風炉 秀峰造
●風炉先 唐松裂
●茶入 伊賀肩付
●仕覆 日野間道(?)
●薄茶器 手塚俊明作
●茶杓 普段使い
●水指 染付鳥獣山水八角 坪島土平作
●建水 モール袋形 銅鎚目
●茶盌 灰釉 坪島土平作
・替 青磁 四代諏訪蘇山作
・替 越前焼 竹本郁雄作
・替 陰刻ルリ盌 高仲健一作
●濃茶 猶有斎宗匠御好 楽寿の昔 柳桜園詰
●薄茶 都跡の白 加茂自然農園詰
●主菓子 雪餅 千本玉壽軒製
●器 手ぐり銘々皿銀彩/鎌倉彫 矢沢光広作
●干菓子 Boîte Pralinés Chocolatier Julien Dechenaud製
●器 むさしの銘々皿 坪島土平作