システム(2021.06.16 Wed.)

CERVO@2019
“こんな光景が戻る日も近いのか!?”

お稽古場の先輩方のお話をお聞きしているとかなりの割合で一回目のワクチン接種が済み、二度目を打ち終わった方もちらほらと出始めている。一回目の予約には(案の定と言うべきか)かなりの労力と時間がかかった方が多いようです。オリピックのボランティア募集サイトもまことにお粗末でしたが、きっと同じようにシステムが駄目なのだろう。ラグビーのW杯チケット購入時のサイトなどはよく出来ていて、待っている人数と待ち時間が分かりやすく表示された。どうしてそういうシステムを導入しないのだろうとつらつらと思っていたら、イタリアから彼の地のワクチン接種についてのレポートが届く。「JITRAメールマガジン【イタリアへ行こう】 Vol.900 」によると、イタリアはちゃんとやっていましたよ!編集部のあるロンバルディア州のレポートでしたが、編集長曰く、「私の住むロンバルディア州の場合ですが、どの州もそれほど大差はないものと思われます。」とのこと。「混沌」を感じることが多いイタリアですが、ワクチン接種に関しては、驚くほどシステムがしっかり整っているようです。接種対象者の優先順位の付け方も、細かくきちんと公正に行われている印象。ネット予約のサイトも受付を待っている人数と待ち時間の表示が表示されたそう。

“イタリアでは生まれたばかりの赤ん坊からお年寄りまで、住民登録をしている人はすべて州政府が発行する「テッセラ・サニタリア Tessera Sanitaria=医療カード」を保持しており、これまた全員が持っている「コディーチェ・フィスカーレ Codice Fiscale =税務番号」(日本の「マイナンバー」に近い)と一緒に一枚のカードになっています。”(“”同メールマガジンより引用)これにより我が国のように接種券を発送する必要もなし。我が国の、接種券をわざわざ印刷して発送する手間と費用はいかばかりか。

2012年に「イタリア人と日本人、どっちがバカ?」を文春新書から出された、東京時代にイタリア語を教えていただいていたファブリツィオ グラッセッリ先生に、改めてどっちがバカなのかお尋ねしてみたい…