お稽古を終えて向かうは泉屋博古館。「ゆかた 浴衣 YUKATA すずしさのデザイン、いまむかし」(後期)を見に。ゆかた、もしくは着物で伺うと割引があるのです。最寄りのバス停で降り、コーヒーショップに入った途端に激しく雨が降り出した。間一髪。上がったところでお店を出て美術館へ。切り口が面白く、区分けにも妙があり、これまで結構着物関連の展示は見てきた方だと思いますが、新鮮な驚きもあり、とても興味深く拝見。展示会へ足を運んだときは「一点持ち帰れるとしたら」と一つを選ぶことにしている。決して持ち帰れませんが(笑)今回はちらしにも使われていた「白木綿地網魚介模様浴衣 江戸時代 松坂屋コレクション J.フロント リテイリング史料館」を。徒歩圏内、前期も見れば良かった。いつでも行かれる、という油断がいけませんね。肝に銘じよう。それにしてもやはり「江戸」に惹かれる。いくつかのアイテムを描いて特定の物語や場所を暗示させるなど、教養と洒落っ気がなければ紐解けないデザインに唸る。人生をより楽しくするために大いに学ばなくてはと思う。お洒落もしよう。萎みがちな心に大いに水と栄養を与えてくれる展示会だった。入り口手前で流されていた伊勢型紙関連の映像もすばらしかった。ヒトは手をうごしてこそ人なのだ。
メモ:7月4日に伺った「香りの器 高砂コレクション」も面白かった。