水無瀬神宮お献茶式(2021.10.14 Thu.)

久方振りにお献茶式へ参列。中止ばかりの文字が並んでいたお茶関係の行事もようやく再スタート。お人を入れての初めての再開の今日、人数をずいぶんと絞り規模を縮小して。そのため例年のJR大山駅からのタクシー送迎はなく、最寄の水瀬駅から車に乗る。運転手さんが「お茶会?それにしては人が少ないね。以前はすごい数の人を乗せたものだけど」と。少しづつ、でも着実に常の生活が戻るといいと思う。でも、どこもかしこも人だらけ、というのはちょっと。痛い思いをしても結局元の木阿弥では。今こそ「知足」を心に留めたい。

お献茶は而妙斎宗旦宗匠のご奉仕。お献茶の後、拝服席と副席。燈心会副席の寄付きと本席のお軸はそれぞれ「好日」と「松菊萬年歓」。しみじみとお軸の語が心に染み渡る秋の一日となりました。

京都市内に戻り、KYOTOGRAPHIE二条城会場の展示を見る。展示内容は下記。
4 リシャール・コラス|二条城 東南隅櫓
5 片桐功敦|二条城 二の丸御殿 台所
6 ダミアン・ジャレ & JR|二条城 二の丸御殿 台所
7 小原一真|二条城 二の丸御殿 台所・御清所
8 四代田辺竹雲斎|二条城 二の丸御殿 御清所
以上の内、ダミアン・ジャレ&JR展映像作品「Brise-lames」は感染対策のため鑑賞人数に制限があり整理券が必要で、可能な時間が少し遅かったため、諦める。どの展示も大いに心揺さぶられたが、片桐功敦氏の「Sacrifice」の写真作品に特に引きつけられた。静かな、でも大きな衝撃。見えないものを見る眼を、聞こえない声を聞く耳を、そして考えることを決して諦めない心を、養っていきたい。