一休寺(2021.11.14 Sun.)

11月1日より京田辺市の酬恩庵一休寺で「一休フェス」が始まった。『オトナの一休さん』(Eテレ、2016〜17年)で素晴らしい絵を描いていた伊野孝行さんと酬恩庵に伝わる宝物の「コラボ展」や「虎丘庵特別拝観」など。そして本日のトークイベント「語られ続ける一休」。ご登壇者の面々のお名前を知り、これは見逃せないと早々に申し込んだ。随分と秋も深まる中、久しぶりに一休寺さんへ出向く。少し早めに伺い、境内を散策し、「コラボ展」を拝見。大きな声で笑いが出そうになるのをぐっと抑えて見る。伊野さんは天才だ!(笑)トークイベントは、大いなる矛盾を抱えつつ自由に生きた(と思われる)一休さんさながらのスタート。あちこちに話題が飛ぶ様に見えて実は大きな流れがあり、出だしはどこへ向かうのかと正直少々そわそわしましたが(笑)とても愉しく有意義な内容でした。終了後には伊野さんと飯島さんのご著書特別販売+サイン会。持ち込みの『となりの一休さん』にもかかわらずサインをしたためていただきました。対談で登場している飯島さんにも。ご本人の著書『語られ続ける一休像ー戦後思想史からみる禅文化の諸相ー』を買い求めずにすみません。難しそうなタイトルに腰が引けて(苦笑)

なお、この「一休フェス」は大応国師(南浦紹明)の木像が祀られている開山堂修復のクラウドファンディングと連動しているとのこと。私もさっそくこの勧進に賛同し、(室町時代の女性のようにどかんとは出来ないけれど)寄付をした。多くの方の目に触れ、プロジェクトが成功しますように!ちなみにこの修復で使われるのはチタン。数奇屋建築の第一人者、木下孝一棟梁(1931年-2011年)の協力を得て、新日本製鐵が開発した材とのこと。私はチタンボディのPowerBook G4を愛用していた。その印象からチタンと言えばマット(艶消し)、と思っていたけれど関連記事では「チタンの光沢を抑え瓦に近い風合いに…」というような表記も。開発元のプレスリリースはこちら。随分前からすでに利用されているんですね。知らなかった!(一休寺さんでもすでに使われていました。灯台下暗し。というかそれほど違和感がないと言うことですね!)