裏磐梯へ(2022.06.22 Wed.)

よくても曇りだろうとサングラスを携帯品から除外してしまった。自分の晴れ女度を低く見積りすぎ(笑)「智恵子抄」に謳われた“ほんとの空”もお出ましに。次の機会にはトレッキングも楽しみたい。「郷土料理を楽しむ」*と書かれたお宿の美味しい朝ごはんをいただいき、名残のお湯も楽しんで、二本松駅までお送りいただく。郡山駅経由で猪苗代駅へ。本日のお宿も送迎あり。車を使わない私たちに送迎はまことにありがたい。時間に余裕があり、猪苗代湖まで歩く。田んぼが広がる景色の先に静かに湖が広がっていた。湖畔には何もない。何もないのがまことによい。振り返らなければ電柱も目に入らず、まことに贅沢な眺めなり。太公望に何が釣れるのかと尋ねてみると、今日はダメだね、と言いながらバケツの中を見せてくれた。そこには小さなエビ(川エビ)が。“この川エビは、猪苗代湖に昔からすんでいた生物ですが、湖水の水質悪化により、一時的に見られなくなっていたものです。近年、湖水の浄化が進み、最近またよく見られるようになりました。”という記述を翁島小学校ホームページにて発見。なるほどなるほど。それは何より。

本日のお宿は国立公園内に佇むホテル。まさに森の中。ホテルで温泉で、さらに滞在中の飲み物はすべて宿泊料金に含まれているという嬉しいスタイル。スタッフのユニフォームは会津木綿。しかもすてきなデザインで花丸!よい滞在になるお印とみました(笑)

敷地内には二つの沼。大きな沼の周りははぐるっと一周散策コースに。さっそく歩く。ツルアジサイやシダ類、ヤグルマソウなど、どれもサイズが大きくてどこか知らない国に迷い込んだ様。ホトトギスの他にもさまざまな声。沼は、見る角度、光の当たり具合で様子が変わる。そういえば高校の修学旅行で五色沼に来た。遠い昔の出来事ですが、その五色沼の様子を懐かしく思い出す。調べたらここからさほど遠くない。散歩の後は、スパークリングのちバスタイム!私はまず女性タイムになっていた別館のお風呂に。沼に面していて素晴らしい眺め。しかも独り占め!続け様に本館のお風呂へも。また違った趣。こちらも貸切状態(嬉)ホテルに温泉が付いている、という認識でしたが、お湯のレベルも高く「おまけ」では、なかった。嬉しい誤算。お部屋にご用意のドリンクもかゆいところに手が届く的ラインナップ。あとはビール(スーパードライ)の銘柄が変われば(笑)「aaltoよりお福分け〜お箸で食べるジャパニーズフレンチ〜」の夕食も大満足。パンチェッタで締めたヒラメなど楽しいお皿の数々。ワインは飲んだことのないスェーデンの泡(有料リストより)を。食事の後にはまたまたお湯に浸かり、森の静けさの中深い眠りにつく。

散歩道で出会った昆虫たちはこちら

*ご当地あさごはん:凍み餅・じゅうねん味噌(=荏胡麻)・いか人参・しそっ葉巻・酒粕漬け・鯨の柏汁