お誂え(2022.10.08 Sat.)

私の好きな言葉です(笑)今日は、トリプルヘッダー。行楽の秋でございますゆえ。まずお献茶祭@吉田神社。極々ご近所。柿渋万筋に浦野さんの菊の帯。お献茶ご奉仕は、而妙斎宗旦宗匠。風が少し冷たく着物で出かけるには、上々のお天気になりました。昨日一昨日と江岑宗左(1613〜1672年表千家4代)三百五十回忌追善法要茶会が大徳寺で開催された。顔見知りの方々に「連日お疲れ様」とお声をかけらましたが、お手伝いでもゲストでもなく蚊帳の外のぺえぺえでございます(笑)

終わって知人の車に拾ってもらい、連れ立って帯屋捨松さんの展示へ。重陽の節句のお話もお聞きして、心豊かな時間を過ごす。次に京セラ美術館へ移動して、セリーヌ・ライト氏のインスタレーション「コクーンシェルター」@ニュイ・ブランシュKYOTO 2022に協働した、(私の)書の先生、上田普さんのパフォーマンス@多目的室、を拝見する。とても面白かった。

さて表題の「お誂え」。雨の日の着物。両手が塞がってしまうことに辟易して、昔の人が旅に出る時に背中に荷物を斜めがけにしている姿に着想を得て、オリジナルのボディーバックをレザークラフト作家の安藤なおみさんにお作りいただいた。顔を合わせて打ち合わせし、少しづつ形にしてもらったもの。なおみさんとのキャッチボールも楽しく、こちらの意を汲んでいただきながら、毎回想像を上回る素敵なご提案をいただき、最後にこのような形に仕上がりました。今日は実際に使用している姿を見てもらいたく、雨は降っていないけれど、雨仕様の着物姿で出かけた次第。京セラ美術館でお目にかけることができました(嬉)刺繍の柄は和更紗の「葡萄栗鼠」のアレンジ。さてリスはどこにいるでしょう!?

今宵は十三夜。冴え冴えと美しいお月様もお出ましになり、とても充実した一日となりました。