「公益社団法人 京都染織文化協会」主催のセミナーで宮坂製糸所代表の髙橋耕一氏のお話を伺う。テーマは「日本の絹を考える ─製糸業の現状と宮坂製糸所の取り組みについて」異業種からの転身(先代社長の娘婿)ということもあるのでしょうが、とてもワイズで柔軟な考えをお持ちの方とお見受けしました。お話もとても分かりやすく有意義な時間を過ごす。
「甲斐絹」の産地で生まれ育ち、子供の頃は自転車に乗って友人たちと、桑の実を求めて遠征したものである(笑)身近にあった絹。されど身近すぎて特段の興味を持つことはなかった。ときは流れ、40歳を少しすぎた頃から日常的に着物を着るようになり、着物を着る機会を恒常的に持ちたいとお茶のお稽古も本格的に始め(それまでは活花の先生にご無理を申し上げてときどきお稽古をつけていただいていた)養蚕や絹織物にあらためて気持ちが向いた。何事も最初の頃は一所懸命。自分なりに学びもしましたが、いつしかフェードアウト。そんなときに再び熱を呼び起こしてくれたセミナーです。何度も諏訪へは出向いているのに、岡谷へは立ち寄ったことがない。次の機会こそ岡谷へ! 岡谷蚕糸博物館へ!! 温泉とセットで(笑)