“数寄屋造りの名棟梁・故平田雅哉氏のお手になる木彫六歌仙、僧正遍昭と思われる御仁をパチリ”
手がしわしわ。昔馴染みの肋間神経痛もちらりとお出ましに。温泉が足りない。温泉に行かなくては! と思い立ち、2度目のあわら温泉へ。前回泊まったお宿のお隣。琵琶湖の畔に住むAさん夫妻の真似をして(笑)あらわ温泉は、お宿が独自の源泉を持っているためお宿ごとにお湯が少しづつ違う、と前回学んだ。確かにお隣よりも塩っ気が強い、かも。急な思いつきのため、お茶のお稽古が終わってそのままサンダーバードに乗り込んだ。ゆえに着物。宿に着き、お部屋に通された後、浴衣に着替えてすぐに畳んで風呂敷にと思っていたところに、仲居さんが着物ハンガーをお持ちくださった。しかも二本。嬉しいお心遣い。お湯もよくお食事も美味しくて、来て良かった。あとはワインリストに福井や近郊のものが並ぶとさらに良し(笑)
京都から“サンダーバード”一本で来られるのも魅力。と思っていたら、もうすぐ敦賀止まりになってしまう!北陸新幹線が敦賀まで延伸されるためである(3月16日開業)。帰りに送迎車でご一緒になった方は名古屋から“しらさぎ”で。こちらも同じく敦賀止まりに。「東京からの人たちのことしかJRは考えていなんですよっ」と怒気を強めておっしゃっていました。皆、残念な気持ちは一緒。北陸新幹線も全国新幹線鉄道整備法(昭和45年法律第71号)に基づき、整備計画されている新幹線ですが、本当に必要なのだろうか。ちゃんとペイできるのだろうか。だって54年前にできた法律ですよ。個人的には既存の特急をもっと楽しく快適にすればいいのにと思う。しかも北陸新幹線は、新大阪まで伸びる予定だそうですが、私が住む京都では延伸に反対の声が多い(長大なトンネル建設による環境への影響、残土の処理、費用などなどの面から)。全ルートが正式に決まっておらず、問題も山積みなのに、少しづつ開業し既成事実を積み上げて、というようにも見える姿勢にも大いに疑問を感じます。そういえば西九州新幹線も着工の目処が立っていない区間がありましたよねぇ。一度決めたことだからと、ゴリ押しはダメですよ。どうしてこうもあらゆる局面で我が国は見直しが苦手なのか…
お宿で越前竹人形のクワガタに出会う。一目惚れ、やぎが(笑)
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2024.02.26追記:“【藤井聡】祝・北陸新幹線完成! それは確かに「絶望」が蔓延する我が国日本に「希望」を与え得る希有な存在である。”という記事を読んだ。“経済の発展”の名の下に失われたもの、失われる可能性のあるも、に関してはどういうご意見なのだろうか。