パリ・オリンピック(2024.08.06)

パリ・オリンピックのサッカー競技、日本男女代表のグループリーグ3試合がナント(Nantes)のスタジアム(スタッド・ドゥ・ラ・ボージョワール)で開催されることを知り「これはラッキー」ということで応援へと旅立ちました。昨年、ここではラクビーW杯の日本vsアルゼンチン戦を観戦しているので、勝手知ったる都市、スタジアムまでは鉄道駅近くからトラム一本で行け大変便利。トラムは土日は無料、オリピックの試合観戦に使う場合には、試合前3時間と試合後2時間は無料というきっぷの良さ。

初戦は女子代表(ナデシコ)「日本vsスペイン」です。ところがスタジアムに入ってもチケットアプリが示す入場ゲートがどこなのか分からない(涙)。席を案内しているボランティアに聞いても困り顔で、結局スタジアム関係者を呼んでゲートまで案内してもらうことになりました。ところが、何故だか入るべきゲートがクローズド状態。紆余曲折の結果、案内されたのがスタジアム正面最上階のガラス張り特別席!

チケット購入時に「何かやらかしたか?」と大いに焦りましたが、同じグレードの席を購入していた男子の試合は一般ゲートを示していて、今回のような特別席指定とはなっていません? それならばと3戦目のナデシコの試合(日本vsナイジェリア)の席を確認してみると、やはり同じ特別席指定となっている?

同じ状況に陥っていた日本人サポーターの方に「こんな席を買った記憶はありますか?」と尋ねると「全く記憶にない」とのご返答(笑)どうやら配席システムのバグで、ここが割り当てられてしまった模様。

大当たり」ラッキーと言えばラッキーなのですが、同じ状況のもう一組の日本人サポーターは、スタジアムで味わえる応援の一体感がないので(確かに)普通の席に変えてもらったとの情報あり。しかし、こんな機会は2度となかろうと(こんな席は買わないし)今回は、素直に受け入れることにしました。とにかくフィールド全体を見やすい角度で見渡せ、観戦するという意味では最高の席であることは間違いなし。

試合はW杯優勝チームのスペインに惜敗(涙)ニュージーランドW杯での借りを見事に返されました。あおばさんのフリーキックによる先制は良かったのですが、前半の失点で後半は5バックとなり守り一辺倒で攻め手を欠くまま、力ずくで2点目を押し込まれました。そして2戦目は男子代表「日本vsイスラエル」久保君や伊藤君も応援する中(笑)今回は普通の席で他のサポーターと一緒に声を枯らして応援です。

対戦相手がイスラエルということでスタジアムの警備も厳重で物々しい雰囲気。試合の方は危ない場面を何度もキーパー小久保君のスーパーセーブで乗り切り、最後の最後に細谷君が見事なゴールを決めて勝利しました。これで男子代表は粘り強い試合運びで3戦全勝とし、グループリーグ1位通過となりました。

最後の観戦は女子代表(ナデシコ)「日本vsナイジェリア」です。また特別席だったら変更してもらおうと考えていましたが、当日になりチケット表示が(しれっと)一般席に変わっており、ガラス張りに閉じ込められることなく応援できました(笑)。なでしこはブラジル戦で劇的な逆転勝ちを収めており、この試合に勝てば自力でグループリーグ突破となります。前半は非常にアグレッシブに攻めて3点を奪い、後半は相手の攻撃を完全に封じる素晴らしい試合運びで見事にグループリーグ突破を決めてくれました。

パリ開催の試合は違うのかもしれませんが、地方でのグループリーグ戦は観客の入りもそこそこ、正面スタンドの席ならば選手との距離も近く(勝ってくれれば)大満足の観戦の旅となることは請け合いです。