“ゾウ”に乗る(2024.07.26 Fri.)

曇りときどき小雨。ゾウに乗るまでにはお天気良くなってほしい。そう、今日は待ちに待った「ゾウに乗る日」。昨秋乗ることができなかったゾウさんリベンジの日なのである。

ロワール川に浮かぶイル・ド・ナント(Île de Nantes)には黄色いクレーンが象徴的に聳えている。ここは造船場としてかつて栄えた場所。1987年にその役割を終え、跡地にレ・マシン・ド・リル(Les machînes de l’Île)という芸術プロジェクトが立ち上がった。この芸術プロジェクトはフランソワ・ドラロジエール(François Delaroziere)とピエール・オルフィス(Pierre Orefice)によって始められた演劇集団「ラ・マシーン」が牽引。前述の二人に大きな影響を与えているのが、レオナルド・ダ・ヴィンチとジュール・ヴェルヌ。後者はここナントの生まれである。そしてこのプロジェクトの象徴的な存在が、本日私たちが乗る、機械仕掛けの巨大なゾウなのである(Tourisme japonais 仏政府公認ガイドと旅するフランス 2019年11月22日付の記事を参照)。

今度は事前にしっかりチケットを入手。予約時間までだいぶ余裕があるので、まずは三階建ての海中カルーセル(Carrousel des mondes marins)に。楽しい! 楽しすぎる。大人も子供も楽しめるとてもすてきなメリーゴーランド。何回でも乗れそうですよ(笑)その次は工房(Les terrasses de l’Atelier)へ。入場料金はGrand elephantのチケットに含まれていた。制作の現場が垣間見られ非常に面白い。カフェでランチを取り、いよいよ私たちの番。コースは3種類。予約したのはメリーゴーランド前からのスタート。昨秋、ゾウが子供たちに水をかけ、かけられた子供たちが大騒ぎそして大はしゃぎしていた現場からである。時折強く降っていた雨もあがり曇天ではあるがこれまでの暑さもなく、絶好のコンデションとなった。いやぁ、たのしい!! 見ているだけでもかなり面白かったけれど、乗る楽しさはまた格別。それにしても本当によく出来ている。機械仕掛け、というのが前面に押し出されているのがいい。機械仕掛けが、大いに見どころなのである。にくいねぇ。もう一箇所、マシーンギャラリー(La Galerie des Machines)は当日券を求める人で長蛇の列。後日予約をしてから出直すことにする。

夜はホテルの部屋でコルシカの赤ワインをお供に開会式を見る。さすがフランス! お洒落で奇抜でとても素敵。歴史を踏まえた(ちょっとぎょっとした)演出もさすがである。しかし、長い! 長すぎる!! でもせっかくだから最後まで(笑)