若州一滴文庫(2024.09.08 Sun.)

@一滴文庫

若狭和田ビーチ一度伺いたいと切望していた一滴文庫さんへ。「水上勉没後二十年フォーラム 水上勉と、一休」(主催:花園大学国際禅学研究所)に参加。車を持たない身にはアクセスのハードルが高く、これまで伺う機会を得られずにおりましたが、往復大学のバス利用という有難い内容で、一も二もなく参加を決意。水上勉先生は、勤め人時代にお声を電話越しに三度ほどお聞きしたことがある。自慢です(笑)当時勤めていた会社のアプリをお使いいただいていたご縁。一滴文庫さんは思っていたよりも大層立派な建物でとても素敵な場所でした。これだけの施設を私財を投じて生まれ故郷に設け、自ら運営されていたことに今更ながら感嘆する。1985年3月開館、2003年5月よりNPO法人一滴の里が運営を担う。フォーラムに先立ち、文庫内を見学。70を超える水上作品の装丁や挿絵を手掛けた渡辺淳氏の絵画展示。大いに魅せられる。水上勉先生の蔵書が約2万冊の図書室、図書はすべて読むことができるそうだ。そして図書室の奥には児童図書コーナー「ブンナの部屋」も。竹人形もまことに素晴らしく、次はぜひとも竹人形文楽を拝見したいと思う。そしてこれを機に水上作品を大いに読もうと心に決め、まずは新版「雁の寺」を買い求めた。日帰りでお戻りになる参加者が多い中、私はせっかくだからと一泊プラン。若狭和田ビーチの夕暮れが心に染み入る。