20代までは紅茶党だった。昔、新宿高野の中二階にサロン・ド・テがあってインドの女性が美味しい紅茶を淹れてくれた。よく通いました。10代の終わりにホームステイをしたカナダ。ホームステイ先はヴァンクーヴァーから車で40分ほどの町。お母さんのルーツはスコットランド。イギリスにも親戚がたくさん。そのせいか紅茶を楽しむ時間が多かった。朝はコーヒー、午後からの時間はゆったり紅茶、というスタイルで。そのときに教えてもらったこと。結婚が決まった女性には家族や親戚一同で分担して食器を一揃い贈るということ。なんてすてきなんでしょう。帰国してからしばらくして、私もそのお話しを真似てウェッジウッドの数あるデザインの中から一つ、自分の柄、というものを決め、ティーセットやお皿などを個人輸入した。今のようにメールどころかファックスもなかった時代。メールが「郵便」を意味していた頃のお話。まずはカタログを送ってもらい、次にオーダーの手紙に郵便為替を同封して、という流れ。懐かしい。そして無事割れずに製品が届いたときの嬉しさといったら。
数日前にふと紅茶専門店のMISSLIM(ミスリム)さんに立ち寄り久しぶりにゆっくり紅茶を味わう。そして紅茶党だった頃を思い出し、ときどきはまた紅茶でのんびりした時間を過ごそうと茶葉を買い求めた。そんな風に思っていたところにタイミング良く、ご近所のカフェから荏胡麻入りのシフォンケーキをいただいた。シフォンにはやはり紅茶だよね、といそいそと紅茶を淹れる。
カッフェとはまた違った時間と美味しさがある紅茶。あたたかくなったらアフタヌーンティーも開催しようと心に誓う。果たして実現されるのか!?(笑)