「酒粕」といえば母がよく酒粕で甘酒を作っていたけれど、オットの家では「焼酒粕」だったとか。子供の頃のおやつと言えばこの酒粕を焼いたものだったとか。義母さん、それは手抜きでは(笑)でも栄養もあるし乙といえばオツ。で、ことあるごとに焼き酒粕は美味しいと宣うオット。そんなものが美味しいはずがないと耳を貸さないツマ。しかしあるとき、そんなに言うなら焼いてみようかと思い立った。
いや〜ん、美味しい!何とも言えず美味しい。酒粕もきっと子供の頃に比べておいしいのだと思う。子供の頃は大手酒造メーカーのものしか買えなかった(おそらく)。それが今はあちこち美味しい日本酒の蔵の酒粕がお店に並ぶ。
今宵は「杉勇」(山形)の純米酒粕。前回は「玉の光」だったか。で、この「杉勇」がまた美味。グリルで表面こんがり焼いて、お醤油を刷毛でぬってあぶって香りを出す。これまでは焼き酒粕だけで食べていただけれど、びびっとひらめきおかずとあわせてみた。うんうん、いいじゃないか!ミントと香菜を使ってタイ風に味付けした豚肉。素晴らしいマリアージュ。お野菜との相性もいい。ニョクマム+レモン汁、がいいのか。とにかく新たな発見!
「杉勇」、お酒はまだ飲んだことがない。でもこれだけ酒粕が美味しいということはお酒も美味しいに違いない。今度飲んでみよう。美味しい日本酒の酒粕を買う。反対に酒粕を試してみて美味しかったら日本酒も。というアプローチも出来る。たかが酒粕、されど酒粕なのです。
そうそう、グリルやオーブントースターで焼くので、板状になったもので、適度な柔らかさのものがよい。あまり柔らかさすぎてもうまく焼けない。一度蔵元直送の酒粕を焼いてみたら網からでろりんと落ちてしまいました(笑)