大好きだったのにあまりに思いが募ってそうでもなくなってしまったお花。逆に苦手だったのにいつの間にか好きになっていたお花。いろいろあるけれど貝母は昔から好きで今も変わらず好きなもの。
その貝母がこの度わが家の庭に加わった。一鉢買い求めて3箇所に分けて植えてみた。根付いて増えるといいなぁ。
で、この貝母を図鑑で調べてみると、古い時代に中国から渡来した植物で、平安時代の『新撰字鏡(しんせんじきょう)』という本に“ハハクリ”と言う名で登場しているそうだ。“ハハクリ”という名前は、栗のような球根“偽鱗茎(ぎれんけい)”から新しい球根が現れ、その球根の中央から茎が伸び、葉や花が展開することから“母の栗”という意味で呼ばれていたのだろう、とある。江戸時代の文献には“アミガサユリ”という名で登場しているそうだ。“アミガサユリ”という名前は花姿が虚無僧がかぶる深編笠に似ていて、花が少しユリに似ているから。現在の“バイモ”という名前は、中国で貝母という漢字が当てられていて、それを音読みにしたもの、とのこと。図鑑には“甲斐小貝母(かいこばいも)”という種類も載っていた。山梨に主に見られ通常の貝母より小さいので“カイコバイモ”〈「野草の名前 春」山と渓谷社 参照〉
山梨県出身者としてはぜひとも欲しい!(笑)でも先ずは植えた貝母が無事根付きますように。