お稽古会特別編。第二子誕生を間近に控えたFさんにしばしの休憩とばかり御薄一服。リクエストのお菓子(とま屋さん)は休業中のため入手できず。代わりに祇園祭スペシャルを用意。お菓子調達はHさん。一昨日辺りから突然真夏のお天気となった京都。湿度と暑さの中、本当にお世話様でした!お茶の時間はたまちゃんもお手伝い。お干菓子を並べたりお運びしたり。二歳半で私たちより茶人かも(笑)
唐銅鬼面風炉は初使い。京都への引っ越しで発掘されたもの(笑)それまで存在すら忘れていた。外箱の段ボールには父の字で書かれた宅急便の伝票。日付は平成5年7月2日。父は平成8年7月18日に亡くなったので三年前になる。今となっては父の形見となったお茶のお道具類ですが、譲られたときにはまだ、お花の先生にご無理を言って、たまにお茶のお稽古もつけていただいていた頃で、その内使うときが来るだろうかと仕舞い込まれ、ずっとそのままになっていた。京都へ越してから、そんな風にお蔵入りされていたお道具類が日の目を見て嬉しい限り。やぎ伯母からのお軸もしかり。
お茶の後は、Fさん畑の採れたて野菜、Hさんのお持たせアルチザナルのパン、そして私の早いのが取り柄の料理(笑)で楽しい夕餉。
●掛物 「遠山無限碧層々(えんざんかぎりなきへきそうそう) 三玄院 大真和尚筆
*やぎ叔母からのいただきもの
●花入 ぶりぶり籠 宗全好写
*「有馬山 猪名野笹原風吹けば いでそよ人を 忘れやはする」と百人一首にうたわれた猪名野笹製品。有馬の「くつわ」製
●花 シマアシ カワラナデシコ オニユリ
●釜 丸釜 敬典造
●風炉 唐銅鬼面風炉 秀峰造
●風炉先 唐松裂
●薄茶器 手塚俊明作
●茶杓 和顔愛語 利田竹芯削(H)
●水指 伊賀へら目 坪島土平作
●建水 モール袋形 銅鎚目
●茶盌 高麗青磁 平茶碗 柳根瀅作(H)
・替 陰刻ルリ盌 高仲健一作
・替 刷毛目 鷺 小木曽教彦作
●薄茶 祝の白 柳桜園詰
●主菓子 御巡幸 鶴屋吉信製
●器 丸形蓋物 田中茂雄作
●干菓子 蜜菓子 加賀太きゅうり/能登大納言(能登ワイン風味)奈加川製
●器 安南染付魚文蜻蛉蓋酒瓶 岡晋吾作/木地丸盆 川上宏志作