“ツタンカーメン”を食す (2016.05.08 Sun.)

ご近所Fさんからいただいた「ツタンカーメンの豆」という名前のエンドウ豆。お庭の畑になっているときに見せてもらって驚いた。鞘が見たことのない濃い紫色!実ったからとお福分け。それにしても「ツタンカーメン」とは!?と思って調べるてみると、なんとツタンカーメンのお墓から出土した種がご先祖様ですって!!「日本には1956年、アメリカから伝わり、古代エジプトに関連あるエンドウ豆として学校関係、教育機関を中心に栽培が広まっていった」そうだ。

このツタンカーメンの豆、中のお豆は緑色。普通のグリンピースと一緒ですが、形がまん丸ではなくていびつ。それもちょっと神秘的(笑)

さっそく豆ご飯に。調べてみると、炊飯器で炊いて4、5時間保温しておくとお豆も小豆色、ご飯もお赤飯のような色になるらしい。我が家は土鍋なので保温ができず。それならと鞘を煮出して色を出し、それで炊いてみることに。

お豆を出した鞘を数分間煮出す。そして酢を少々。たちまちきれいなワインレッドに。化学実験のようで楽しい。あとは通常の豆ご飯と一緒。我が家の作り方は銀座小十・奥田透さんの「本当においしく作れる 和食」(世界文化社)に倣って、途中でお豆を投入して炊き上げる。さて、出来上がったツタンカーメンの豆ご飯。ほんのりピンク色。普通のエンドウ豆より皮がやわらかく甘みも強いように感じられ、とても美味しい。ロマンを感じつつ、ニッポンの豆ご飯として食す。なんとも贅沢な時間でした。

ただ、前回の豆ご飯に比べてお豆がシワシワになってしまった。今回は炊飯用土鍋だったせいなのか、ツタンカーメンの豆の特性なのか。ふ〜む。