朝風呂を楽しんで地元の食材が使われた美味しい朝ごはんをいただく。窓の外に広がる景色もご馳走。さて、出立の準備が整ったらここからはそれぞれの旅。窯元を尋ねる3名はレンタカーで先に出発。黒川温泉からバスに乗る3名はお宿の車でお送りいただいた。それぞれ乗るバスが違う。Mさんは別のバス停。同じバス停のNちゃんを見送り、ぽつんと一人。最初から一人旅だと感じないけれど、途中まで皆と一緒だとなんだか寂しい。
でもまたここから楽しい旅が始まるのだ。気持ちを奮い立たせてバスを待ち、まだ一度も行ったことがない福岡へ向けて乗り込む。高速バスだけれど、長く一般道を走る。見事な景色が続く。11時に黒川温泉を出発したバスはおおよそ時間通りに福岡へ。西鉄天神高速バスターミナルで下車し、ホテルへ。イタリア好きとしては一度は泊まってみようかと選んだホテルはアルド・ロッシ設計のIL PALAZZO。1989年に開業したデザイナーズホテルの先駆け。2009年にリニューアルされているそうだ。広々とした室内。ゆったりと大きなバスタブもいい。難点もいくつかあるけれど、目を潰れる程度か。
荷物を置いて、さっそく街へ出る。近くに天神中央公園。なかなかよい空間。その向こうに目を引く森のような山のようなビル、アクロス福岡。話に聞いていた通りの都会だ。でも東京とは明らかに違う。アクロス福岡地下街のベーカリーで、ミネストローネとパンを買い求め公園で。う〜ん、気持ちいい。さてと歩き出して「であい船 那珂川水上バス」の矢印。興味を惹かれて矢印の方向へ。ちょうど出航間際だった。普段だったら乗らないけれど非日常を楽しむ「旅」だから、と乗り込む。私の他には若い二人連れの女性。30分の短い船旅だけれど、船頭さんの説明も楽しく千円の価値はあった(笑)下船して、水上から見つけたオシャレな建物を目指す。一階がカフェレストラン、二階には偶然にも友人が教えてくれた中国料理店。雨が降り出して寒くなり暖かいカッフェでもとお店に入ったのに、なぜかワインをオーダー(笑)接客の女性(鹿児島県出身)も感じがよくて、心休まる時間が持てた。
さて、夜はどうしよう。友人に教えてもらったいくつかのお店の内から選ぼうか。それともホテルへの道すがらに見つけたお店で軽くやろうか。迷った末に、後者「カドノカシーワ」へ。お店の方との会話も楽しく、愉快な一人飲み。中洲の屋台を冷やかしてネオンに惹かれてキャナルシティへ。朝食用のパンなど買い求め、子供達と一緒にエンターテイメント「ワンピース ウォータースペクタル」を。福岡って、楽しい!(笑)
同じく福岡入りしているMさんも今頃楽しんでいるだろうか。さて私もどこぞのバーへでも、などと少々迷うものの大人しくホテルへ帰る選択。ゆっくりバスタブに浸かり、ベッドに潜り込む。