初甲子園 (2017.03.20 Mon.)

Photos by Yagi

やぎの故郷、多治見の高校が21世紀枠で甲子園出場を決めた。出身校ではないけれど、応援に行こう!と相成った。ちょうど前日に大阪へ出向いているので、夕方やぎが合流し友人と三人でご飯を食べ、そのまま大阪泊、翌日朝早くから甲子園へ、というプランを立てる。私は初めての甲子園。一度は行ってみたいと思っていた。

結構早く着いたのに、すでにネット裏の席などを求める人の列が出来ていた。私たちは外野席狙いなので、並ばずに入場。真ん中あたり、見やすい席を確保。祝日で快晴、しかも地元の高校が第二試合とあって、すでに結構な人出。第一試合の途中頃には外野もほぼ埋まる。

その第一試合は、高岡商(富山)対 盛岡大付(岩手)ミラー反転のような点の取り合いで延長へ。拮抗したいいゲームだった。延長10回に盛岡大付がサヨナラ勝ち。バントで送らず強気に打って出たのが功を奏した。

さて、お目当の第二試合。地元の報徳学園(兵庫)対 多治見(岐阜)のゲーム。さすがに力の差はあるだろうと見始めた試合なれど、ここまで差がついてしまうとは思いもよらなかった。打たれるのは仕方がないが、守りでエラーが五つも出たのは痛すぎた。外野席から見ていてもわかるほど、多治見の選手は肩に力が入っていた。初めての甲子園で、緊張するなと言う方が無理だけど… でも「多治見高校」の選手と監督のお陰で甲子園に来る夢が叶った。感謝を込めて、大きな拍手を送る。

後から知ったことだけれど、多治見の高木裕一監督は岐阜県土岐市出身で、東海大相模(神奈川)へ進みレギュラーをつかんだが、3年の夏、野球部の不祥事で神奈川大会を途中で辞退、という辛い経験を持つ。98年6月に多治見高校の監督就任を依頼されたときは、監督不在で廃部寸前だったそうだ。「二ヶ月だけ」のつもりがやはり野球が好きだと気づき、多治見市役所に勤務しながら指導を続け、この春の快挙を引き寄せた。センバツは大敗を喫してしまったけれど、再び大きな拍手を選手と監督に送りたい。夏に向かって、がんばって欲しい。

第三試合の前橋育英(群馬)対 中村(高知)も観たかったけれど、体力の限界を感じ(笑)球場を後にする。すれ違ったのは中村高校の大応援団。中村高校は、40年前に部員12人に初出場で準優勝。「二十四の瞳」旋風を巻き起こした。結果は5対1。しかし、一矢報いるところが、さすがだ。

甲子園、また、行こう!球場で食べた「勝つサンド」が予想外の美味しさでした(笑)