栄西(ようざい)禅師降誕会四頭茶会。鎌倉の友人に誘われて2度目のトライ(1度目は2年前)。券は友人の先生が手配をしてくださり、集合は6時少し前とのこと(ひゃ〜)。友人の顔をつぶしてはなるまいと四時に起き早めに出かける。やぎが「部活だね」と宣う。いやいや部活はジャージだからいいけれどお茶会は着物だから。もっと厳しい(笑)雨模様の前回と打って変わって今日は快晴。清々しい空気の中、建仁寺さんへ。早起きの甲斐あって6時36分には待合のテントの中。ほどなく先生たちもお揃いに。よく晴れたせいかとても寒い。日差しは春本番の強さだけれど寒さは冬並み。汗をかくのもいやだと薄着で来たけれど、下にもっと着込んでくればよかった。
今回は一席目の四列「頭」となる。頭になると何もしなくていい。なるほどなるほどこれが「正客」なんですね。前回は三客で今回はお正客、どちらも体験できたことになった。ありがたい。この四頭を体験すると、茶の湯のお稽古での動きがよく理解できる。
茶会終了後は副席を回る。まずはお裏さん@久昌院。次に表@霊洞院。場所は毎年入れ替わり。しかし2年ぶりだったので同じ組み合わせ。次に点心を禅居庵で。今年は泉仙さんだった。美味しくいただき、お煎茶席に向かうも非常に長い待ち時間。しばらく待ってみたけれど、友人共に次の予定の関係で、泣く泣く諦める。受付の方がご親切にお菓子(蕎麦饅頭)を持たせてくださった。
お天気のせいか、年々増える観光客のせいか、一昨年に比べてお人も随分と多かったように思う。一人だった前回と違い友人、そして途中までは友人の先生もご一緒で、待ち時間も短く感じられとても楽しく有意義な時間を過ごすことができた。これを機に一層精進しよう。この誓い、忘れるべからず(笑)
そうそう、お裏さんのお菓子は「桜餅」。今年は今の形の桜餅が向島長命寺で誕生してから三百年だそうだ。そんなお話を伺えるのもお茶席は楽しい。そう言えばこちらへ越して着てから桜餅といえば「道明寺」。場所によって違いがあるのも愉快。どこもそしてどれも一緒ではつまらないですもの!
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