過去の私に会える場所 (2017.07.18 Tue.)

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「関心空間」というエンジンを使って「KIMONO真楽」というインターネットコミュニティがあった。残念ながら本家の突然のサービス終了に伴って2016年10月末でクローズ。そこで出会った人たちとはありがたいことに形は変わったけれど今も交流がある。そして2002年夏からほぼ毎日書き留めた日記。サービスが終了する前にそのすべてをPDFで保存した。過去の自分に会うために。

気持ちがちょっとくさくさしたときや、行く道に迷ったとき、「あの頃」の自分は何を思っていたのだろうと昔の日記を読み返す。へぇ、こんなこと書いてたんだ。結構いいこと言ってるじゃん。などと昔の自分に語りかける(笑)今日は父の祥月命日。そのためかどんより曇った空のせいか、心が少し重たい。4歳若い私はこの日に何を綴っているだろうか。2013年の今日の日記を読んでみる。

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2013.7.18 [木] 父

祥月命日

お線香を庭の一角に供える。お線香は吉田さんからいただいたもの。
誰かに気にかけてもらい、誰かを気にかけ、人は、生きている。
偲ぶ人がいるということは、さみしさは募っても、幸せなことなのだと思う。
夕方、空が美しい。動く、雲がきれい。刻一刻と、変わる空。一緒に見上げる家族、
きれいだねと声を掛け合う隣人。その存在のありがたさを、かみしめる。

子供たちが大きくなったときにも、変わらずきれいな空があって、
それを分かち合える人たちと幸せな時間が送れるようにと、願う。
友だちは、家族は、廻りの人は、皆同じように思っているのに、
なぜ大きく違う方向へ日本丸は舵を取る!?
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この日記を書いたのは、東日本大震災から2年と4ヶ月。京都に居を移してから1年と9ヶ月。あのときは心の底から原発はごめんだと多くの人が思ったはず。それなのにひとつ、またひとつと再稼働。このまま振り出しに戻ってしまうのだろうか…