開山忌 (2017.12.12 Tue.)

11月22日の大徳寺開山忌に続いて本日妙心寺の開山忌へ参拝する機会を得た。正法山妙心寺は1337年(南北朝・室町時代)関山慧玄禅師(かんざんえげん/1277〜1360 信州・中野の城主・高梨美濃守高家の二男)によって開かれた。

関山慧玄禅師は、いただいた資料によると、1307年(鎌倉時代)鎌倉にある巨福山建長寺で南浦紹明禅師のもと慧眼という名前で修行を始められ、南浦紹明禅師が亡くなられたあと、南浦紹明の弟子である宗峰妙超禅師につき、京都・紫野の龍宝山大徳寺で修行を続けられた。1329年悟りを開かれ師匠から関山慧玄という名前がおくられ、その後美濃の伊深(現在の岐阜県美濃加茂市伊深町)で農民たちとひっそりとお暮らしになっていた。1337年、仏教を熱く信仰されていた花園上皇はご自分の離宮を禅寺に改めることにし、師事していた宗峰妙超禅師に初代住職になるようお願いされたが、病気のため宗峰妙超禅師は辞退、代わって関山慧玄禅師を推挙。花園上皇は伊深に使いを送り関山慧玄禅師を探し出し、京都に迎えられ妙心寺を開くこととなったとのこと。

殊の外冷たい風の吹く寒い日となりましたが、法堂の五色の幕がゆらめく姿も美しく、響き渡るお経も清々しく、遠い日に想いを馳せ参拝。法要の後は精進料理をいただき、お寺を後にする。

以下覚書:
・南浦紹明禅師=大応国師(諡)
・宗峰妙超禅師=大灯国師(諡)
・関山慧玄禅師=無相大師(諡)