お伊勢さんへ (2018.10.22 Mon.)

遅い夏休み。恒例のイタリアから国内旅行へシフト。どこへ行こうかと思いを巡らせ、たどり着いたのが伊勢神宮。やぎは子供の頃に一度。わたしは初めてのお伊勢さん。あれこれと楽しく迷いながら、もう一か所行ってみたいと思っていた場所とセットで旅程を組み立てる。最終的に、お伊勢さん(外宮→内宮)から鳥羽へ移動して宿泊、翌日和歌山方面へ列車で移動し北牟婁郡の海沿いの町、三浦に滞在。松坂経由で帰洛、というなんとも素晴らしい旅に。

まず初日の今日は、近鉄特急のビスタカーに乗車。本当は「しまかぜ」に乗りたかったのだけれど、京都を10時発と遅くなってしまうため8時10分発のビスタカーと相成る。伊勢市駅で下車、徒歩5分で神々様のお食事処外宮へ。こちらの豊受大御神は丹波国からお迎えされた。天照大神が「ひとりでは寂しく食事が安らかにできない」とおっしゃって呼び寄せられたとか。ゆっくりと参拝し「神路通り」を通り向かい側の月夜見宮へ。戻って駅方面へ向かおうとしたらお昼を食べたいと思っていた「う料理 喜多や」さんが現れた。神様のお導き!?うざくをお供にまずはビールで喉を潤し、鰻重を頬張る。関東、関西のいいとこ取り、“うなぎの箸焼き”の美味しいこと!!大満足でお店を後に内宮へ向かう。バスには乗らず徒歩で。途中猿田彦神社にお寄りし境内にある佐瑠女神社にも参拝。佐瑠女神社のご祭神は天宇受売命(あめのうずめのみこと)。天照大神が天の岩戸にこもられたとき、神楽をされ大神を岩戸からさそいだしたと伝わる、あの御方でありました。猿田彦をモチーフにしたキャラクターが、手塚治虫の「火の鳥」に出てくる。手塚先生大ファンのやぎも大喜び。歩いてよかった。

途中鈴なりになっている柿を訝しく思いながら(明らかに栽培されているようなのに収穫されていない)歩を進める。ほどなくして内宮へ。おかげ横丁の人混みがすごいので、境内もさぞ混み合っているかと思いきや、それ程でもなく。随分と広いのでばらけるのでしょう。それにしてもなんとも気持ちのいい場所です。さすがによいところをお選びになりました。自然と心がのびのびと平らかになる。心なしかいつもより呼吸も深くなるような。五十鈴川の水も気持ちいい。あぁ、来てよかった!

帰りはバスに乗り、荷物を預けている伊勢市駅まで戻る。列車で鳥羽に移動。今宵の宿、鳥羽国際観光ホテルへ。正直どうだろうかと少し心配な気持ちもありましたが(心配はおそらく「国際観光ホテル」とうい名前に由来する)、眺めも良くお食事(&お酒)も美味しく、スタッフの方々の接客もよく、満足できる宿でした。「潮路亭」のお風呂に入れるのもポイント!

お風呂から戻り、バー&ライブラリーで一杯と目論むものの、よく歩いたせいかバタンキューと夢の中へ。食にも人にも恵まれて、大満足の初日。