徐々に「再開」の動き。お茶のお稽古先からも6月より再開とお知らせがあった。ただし、様々な対策を取った上での再開なので、コロナ禍前とは様子が随分と違う。それでもたいへん嬉しいことです。ますます体調に留意してお稽古に通えるようにしたい。で、着物。蟄居している内に季節は移り来月からは単衣に。しかし箪笥の中にはまだ袷が陣取っている。私の着物時間は止まったままだ。二ヶ月着物を着用しなかったのは大幅に記録更新である。一生懸命着ていた頃は「普段着物」を目指した時期もあったけれど、普段に洋服と同じように着物を着るには、洋服と違ってお裁縫ができなければ無理だと気づき、諦めた。ちょっとしたほつれやなどを自分でささっと直せなければ費用も嵩み手間もかかり、現実的ではない。私がお針を持つのは半襟を掛けるときだけで、それすら「半襟用両面テープ」に手が伸びそうになるという体たらくである。それでも長年、週に数回、少なくとも週一回は着ていたから、二ヶ月のブランクは長い。とにもかくにも、やるべきことは衣替えだ。そして“大好きな”半襟かけ(苦笑)
私のように随分と長く世の中を渡って来た身でも、しばらくお休みだった事柄の再スタートには緊張する。小さい子供たちや多感な時期の中高生はどうだろうか。喜びが緊張や様々な困難を上回りますように。
ご近所のナミアゲハのイモちゃんも新たなステージへ旅立ちのとき。高い枝から下りて、いよいよ座を作る場所に出かける用意。どこかで無事に蛹になり、見事に羽化して、また戻って来て欲しい。Buona fortuna!