よく晴れて心地よい風が吹き、精霊をお送りする絶好の日和となった。しかし今年は目の前の如意ヶ岳もいつもと違う。「大」とは灯らず六箇所のみ、とのこと。午後8時に点火。どうなんだろうと少々訝しく思っておりましたが、火に勢いがあり、いつもとは違うけれど美しかった。ひとつひとつが「大」の文字に見えたのは、さすがに気のせいか(笑)点火と共に鳴り渡る鐘の音はいつもと変わりないけれど、心にはいっそう響いてきた。
感染症蔓延の影響で大幅に縮小された送り火。混雑を避けるため、というのが大きな理由だったと聞いている。でも拙宅界隈の人出は例年よりむしろ多かったように思われた。今年だけの異例スタイルを一目みようと思った方は案外多かったのでは。お盆休みにどこへも行かない方もいつもより多かったでしょうし。
庭では虫の音。日中は記録的な酷暑となっていても、秋の気配も確かにある。
午前中、琵琶湖のほとりに住むAさんがわざわざのお出まし。炎天下に富良野の美味を届けてくださる。思いがけなくとてもうれしいお心遣い。来年はまたご一緒できますように。