とある勉強会でご一緒だった方から詩が届いた。内村鑑三の「二月中旬」。“冬”をコロナと置き換えることもできようか。声に出して読むと、心の奥から温かく力強い思いが湧いてきた。
風はまだ寒くある、
土はまだ固く凍ばる、
青きは未だ野を飾らない、
清きは未だ空に響かない、
冬は未だ我等を去らない、
彼の威力は今尚ほ我等を壓する。
然れど日は稍々長くなった、
温かき風は時には来る、
芹は泉のほとりに生えて、
魚は時々巣を出て遊ぶ、
冬の威力はすでに挫けた、
春の到来は遠くない。
もうひとつ。「意志の楽観主義、知性の悲観主義」(Pessimismo dell’intelligenza, ottimismo della volontà.)20世紀イタリアの思想家アントニオ・グラムシの言葉も書き記しておく。