世界三大料理とか三大美女だとか、はたまた三筆や御三家など、三と言う数字が冠された物や人は多い。誰がいつ言い出したのか。その謎は置いといて、本日は「三奇橋」のお話。辞書(大辞林)を引くと“構造が特異な三つの橋。すなわち山口県錦川の錦帯橋、山梨県桂川の猿橋、富山県黒部川の愛本(あいもと)橋。”とある。ただし検索してみると、愛本橋は現存せず、三つ目にはその代りに日光の神橋、祖谷のかずら橋などが加えられるのが一般的とある。その祖谷では(当然の帰結として)錦帯橋、猿橋、かずら橋を日本三奇橋としてあげていた。我が故郷山梨は猿橋の地位は揺るがない。誇らしいが実は渡ったことがない。ご近所だったのに(お隣の市)!新猿橋を車で通るときにその姿を拝むだけだった。身近にあるものの価値には(そして若い頃には)気づきにくいものである。照り葉と共に写真に収まる猿橋の美しいこと。地団駄を踏む私です(笑)
ちなみにかずら橋がかかる祖谷渓谷は、岐阜県白川郷、宮崎県椎葉村と共に日本三大秘境だそうだ。秘境を辞書で引くと“人の訪れたことのない、まだ一般によく知られていない地域。”とあり、三大秘境と謳われた時点ですでに秘境にあらずというパラドックスが生まれますが「とても素敵な場所」という点は揺るがないかと。白川郷は20歳で初めての国内一人旅をしたときに訪れました。昔々のことですが、今も心に強く刻み込まれています。椎葉村を訪れることができれば三大秘境はコンプリート。果たして機会があるでしょうか!?
旅はいい。旅はいいなぁ。人の成長にも必須。大手を振って旅ができる日々が一日も早く戻って来ますように!イタリアでは、“国をあげての「ワクチン大作戦」が極めて順調に進んでいる”そうで“6月1日からは、レストランの屋内営業も再開し”バールのバンコ(カウンター)でカッフェを楽しむことができるようになったとか。イタリアの方々は本当によく辛抱しました。朝昼晩、バールは欠かせない場所でバンコでカッフェが飲めない日々なんてまったく想像できないことだったと思うのです。2003年にシチリアを旅したときに、大停電(ブラックアウト)が起き、エスプレッソマシンも使えず朝の一杯が飲めなかった。本土に渡るフェリーの中でバールに群がる人々の姿が今でも目に焼き付いている(その日のコラム)。それ程までに必要な場所、そして飲み物。長かったトンネルを抜けようとしているイタリアの様子に心から安堵する。そしてメルマガ再開でそれを伝えてくれた「JITRAメールマガジン【イタリアへ行こう】」に大きな感謝を!メルマガの再開もとてもうれしい。