探梅(2022.02.15 Tue.)

お茶のお稽古のあと梅林を目当てに二条城へ。まだまだほころんでいる花は少なかったが、それでも香しさがマスク越しにも感じられ、ひととき温かな気持ちに包まれた。そういえば先日、勉強会の資料に“盧梅坡*「雪梅」”という書き込みを見つけた。なんとタイムリーな!

梅雪爭春未肯降
騷人擱筆費評章
梅須遜雪三分白
雪卻輸梅一段香

早春に主役の座を争っている梅と雪、詩人が筆を置いて品定めをする。
“梅は須く雪に三分の白さを遜(ゆず)るべし、雪もまた梅に一段の香りを輸(ゆ)く**”

というわけで結局優劣はつかず。いい詩だなぁ。

*盧梅坡=宋代末の詩人、生没年不詳
**輸く=ゆずる