そういえば独自路線を歩んでいるスウェーデンのコロナ騒動はその後どうなっているんだろうと思っていた矢先“子どものマスク、ワクチン接種を推奨せず… 「コロナ終結宣言」スウェーデンに学ぶ教訓”(デイリー新潮)というヘッドラインが目に飛び込んできた。さっそく読む。著者は宮川絢子(みやかわあやこ)さんとおっしゃる、スウェーデン・カロリンスカ大学病院・泌尿器外科勤務のドクター。
ロックダウンをせず、マスクも基本的には推奨せず、対策の肝は「ソーシャルディスタンス」のみ。そのスウェーデンは2月9日をもってほぼ全ての規制を撤廃。「オミクロン株の感染が収束する前に規制が撤廃され、感染の再拡大が心配されたが、新規感染者、重症者、死亡者いずれも減少の一途」らしい。コロナ禍のさなかでも子どもたちはほぼ通常の生活を送ったとある。マスク着用義務も黙食義務もない。その反面、集会や課外活動などの制限、大学生や高校生のオンライン授業、企業におけるリモートワーク、床面積から計算した店舗への入場制限などのソーシャルディスタンスを確保する政策が行われたとある。メリハリの効いた対策である。治療に優先順位をつける「トリアージ」については海外メディアから問題視されたそうですが、スウェーデンでは、医療現場で普段からトリアージは行われていて、それは若い患者も例外でなく、あくまでも判断基準は「予後」なのだそうだ。合理的な考え方が徹底されていて、皆が納得している。その他にも「失敗への寛容さ」「政治家、省庁への信頼」「にわか専門家が登場しないメディア」など、読み進めるほどに、羨ましく思う。
ワクチンについては他の国と同様、コロナ禍における最大の武器と位置付けられていそうですが、今年1月に「12歳未満の健康な子供にはワクチン接種を推奨しないと発表」したそうである。「子供の権利を非常に大切にする国」という姿勢がまことに素晴らしい。同時に、スェーデンでは新型コロナウイルスは「社会に脅威を与えるウイルス」との位置付けから外されたそうだ。「海外からの入国制限も全撤廃で、ワクチン接種状況にかかわらず、陰性証明不要で入国できる。」とのこと。そしてコラムは「本格的にウイルスとの共存の道を歩み始めたスウェーデン。同国の経験から学べることは多いのではないだろうか。」と結ばれている。(以上デイリー新潮“子どものマスク、ワクチン接種を推奨せず… 「コロナ終結宣言」スウェーデンに学ぶ教訓”を参照、抜粋)
まことに羨ましい。こうありたいと思うところが山ほど!でも私はまだマスクを手放せない(涙)頭では理解できても心が追いつかない、ということも。ぶれない政策、ぶれない国民、どうやってこの国は出来上がったのだろうか。俄然「スウェーデン」が気になってまいりました。行くか、スウェーデン!!(笑)