本日は書の先生の作品展会場にて<書の道具の話「墨、紙、そして硯」>というお話を拝聴する。以前教室の皆様方と工房へ伺った硯職人の林京石さんもお出ましで硯の話をしてくださった。久しぶりの邂逅。お元気そうで何よりです。林さんは望月知石氏(山梨県)に弟子入りし修行をされ硯職人になった方。京田辺の地で、雨畑石の硯を製作されています。迂闊にも工房をお尋ねしたときのことを書き残していませんでした。何年に伺ったかも思い出せない体たらくな私(涙)弱ったと思いつつKW検索をしていたら上田先生のコラムがヒット!さすが先生!!詳しくそのときの様子を書き留めていらっしゃいました。さっそくリンクを貼らせていただきます。“墨を磨る楽しみ。硯(すずり)制作現場見学” その折買い求めた硯は本当に使いやすく、墨をするのがとても心地よい。故郷の石だと思うと愛着も一入で(笑)欠かせない道具となりました。改めて様々なご縁に感謝。
上田先生の実演を交えたお話もとても分かり易く、理解が進みました。墨と硯、墨と紙、それぞれの相性。そこに筆も加わり表現の違いが。それにしても「墨のブレンド」には驚いた。その「墨」はやはり教室の皆さまと見学に行った。次は「紙」そして「筆」が製作されている現場へも足を運びたい。そしてどんどん使って行こう!使う人が少なくなると価格が高騰、価格が高騰すると使う人が少なくなるという図式。さらに職人さんの数も減って、ますます高嶺の花に。それどころか存在自体が危うくなってしまう。“硯で墨を磨る楽しみ”がもっと広まりますように。デジタルにはない奥深さ、心地よさ、楽しさ、がアナログにはたくさんあります。デジタルの楽しみとアナログの愉しみと、欲張って両輪で(笑)