著者に所縁のある方から贈られた書籍を手に旅に出た。新幹線の車中で読む「新幹線開発物語」(角本良平著/中央文庫)一入である。快適で安心安全な列車がどのように誕生したのか。開発に携わった方々の、筆舌に尽くし難いご苦労があったことがわかった。強い信念と忍耐。著者に代表される、熱い心と冷静な思考の両輪がなければ、決して成し遂げられなかったであろうと思われる大プロジェクト。その大プロジェクトの検証がきちんとなされ、なお残る問題点も浮き彫りにし、未来へ続く提言も行われている。残念ながら書籍版は絶版のようですが、リニアのプロジェクトが進む今、鉄道に関わる方々にも、私のような一利用者にもぜひとも読んでいただきたい一冊。
数年前、研修旅行で台湾を訪れた。ずっとバスを使っての移動だったけれど最後に新幹線に乗った。なんと快適なんだ!と感じたことを思い出した。それもそのはず台湾が採用したのは日本の新幹線である。