今日が金曜日のつもりで会計事務所の先生にメールを送ってしまった。曜日の感覚が怪しくなったら危ない、よね(涙)気を取り直して量り売り屋さんへ。卵の紙パックやタッパを担いで山を降りる(大袈裟・笑)。少し前からルートを変えた。新しいルートは京大の楽友会館の前を通る。すてきな建物です。楽友会館は、1925(大正14)年に京都大学創立25周年を記念して、当時、京都大学工学部建築科助教授だった、森田慶一氏の設計により建てられた。鉄筋コンクリート2階建の瓦葺で、スパニッシュ・ミッション様式を基調としているそうです。室内装飾は当時、東京高等工芸学校教授、森谷延雄氏による、とのこと。2010(平成22)年改装、再生。
森谷延雄(1893-1927)は千葉県生まれ。33歳で夭逝。“20代後半に欧米へ留学して以来、わずか数年のうちに、研究、家具デザイン、執筆、教育など、驚くほど膨大な仕事を、家具界発展のために成し遂げた”そうだ(LIXILギャラリー参照)。こちらのサイトに載っている「ハート形の背板を持った肘掛け椅子(復元)」の愛らしいこと。(後から復元を担当した方のインタビューを偶然見つけた。いろいろ相当大変だった模様)
森田慶一(1895-1983)は、三重県生まれ、武田五一の招聘で京都帝国大学へ。昭和9年工学博士となり教授に昇格、同33年退官し名誉教授となるまで長く同大で後進の育成に尽くし、同38年から54年までは東海大学工学部教授として教鞭をとったそうです。享年97歳。楽友会館の他、農学部表門・門衛所、京都大学基礎物理学研究所湯川記念館など。
お向かい(お向かいは勘違いでした、同じ通りだけれど、ちょっと離れている)の薬学部敷地にはスミレがたくさん。雪が時折舞い落ちる寒い一日でしたが、そこかしこに小さい春がほころんで。花粉以外にもこんなふうに春を感じて楽しんで、愉快に過ごしたい。