インサラータルッサ (2013.05.03 Fri.)

Photo by iPhon 4S

友人とRISTORANTE DEI CACCIATORIでランチ。今日のコースはインサラータルッサ(Insalata russa)から。言ってしまえばポテトサラダなんですが、さすがにリストランテのはお洒落です。でもなんでインサラータルッサ=ロシアンサラダと呼ぶんだろう。一説によるとどうやらこう言うことらしい(ざっくりとした理解、そして私の解釈に間違いがなければ)。

インサラータルッサはロシアでオリヴィエサラダと呼ばれるもの(ロシア語ではサラート・ストリーチヌィと呼ばれるらしい)。お正月の定番料理。そしてこのサラダを考案したのはLousiene Oliviè、レストランエルミタージュ(1864年開業)のフランス人シェフ。オリヴィエさんはMaionese Provansal(プロヴァンス風マヨネーズ)を考案したシェフ一家の生まれ。そしてロシアにオリヴィエさんがプロヴァンス風マヨネーズを持込み、それを使ったサラダがオリヴィエサラダ。そしてそれがイタリアで、ロシア生まれのサラダだから、インサラータルッサと呼ばれている、ということらしいのだ。

オリヴィエサラダの元になったお料理は、今知られているものとはだいぶ様子が違っていたようで、雄鳥、雌鳥、雷鳥など、鶏肉と野鳥で構成され、プロヴァンス風ソース(マヨネーズ)は注意深く分けて添えられていたようです。そのお料理を客たちが立て続けにまぜこぜにしていたのを見てオリヴィエさんはひどく気分を害し、挑発的にお肉を混ぜ合わせさらにマヨネーズの量を増やして作ったら、驚いたことにばかうけ。それが今のインサラータルッサの始まりとか。シェフが腹を立てなければ、ポテトサラダは生まれなかったかも!?

カッチャトーリのシェフのブログを読むと、ふむふむ、そんなに好きなんですね、ピエモンテの人たちは。今度ピエモンテへ行ったらよく観察してみましょう。