リヨンへ移動のためタクシーでGare Lyon駅へ。ドライバーさんは若い男性。お祖父ちゃんから続くパリっ子なのに、自分の子供はパリで生まれなかったから伝統を途切れさせちゃったと、残念そう。何でも結婚を機にパリを離れたのだそうだ。うんうん、パリは物価が高いものね。子育てを考えたら良い選択かも。今ではご両親も近くに越してきたそうだし。お孫さん効果ね。話は和食のお店のことにも。パリでは和食も人気だけど、ちゃんと日本人がやっているところは高くておいそれとは行けないって。でも今年の結婚記念日に行ったのですって。すごくよかたって嬉しそう。安いところは中国人の経営で料理人もそうだから、和食とは言えないかなぁって。日本にとてもいい印象を持っているようで嬉しい。きっと彼がこれまでに出会った日本の人たちが良かったのでしょう。私たちもそう思ってもらえるように。ただの旅人だけど同時に小さな外交官でもあるんだよね。最後までパリで出会った人たちは親切だった。花の都パリは、成熟した美しい大人の街、だったなぁ。
定刻発車で列車は白い牛がのんびり草を喰む景色を縫って順調に進み予定通り約2時間の旅でリヨン着。タクシーでホテルへ。リヨンのホテルもバスルームが広い。バスタブも大きい。そして使いやすい。お水の質も良くて快適。
荷解きをしてひと息ついて旧市街を散策。パリとはまた違った魅力の街。どうやら異常気象のようで30度近くある。湿度も高い。たまらずジェラートをAmorinoというお店で。レモンとバニラ。むむむ、なんだこの美味しさは!特にバニラ!!どうやらパリで食べ損ねたお店のよう。図らずもリヨンでリベンジ。夜はこの街で料理修行をしていたO青年のお勧めレストラン、Saveurs de PY。人気店と聞いていたので日本から予約。ここはフランス人のシェフと日本女性のご夫婦経営。お聞きしていた通りの人気店でお料理も、合わせていただいたワインも美味しい。残念なのは私たちの小さな胃袋。柚子のソルベを最後にいただいてホテルへ。リヨン最初の夜も満ち足りて更けて行く。