残念ながら雨。でも今日はリヨン織物装飾芸術博物館の予定なので大丈夫。織物の長い歴史のあるリヨン。布好きにはたまらない展示品。着物を含め日本のものも数点。隣接する装飾芸術美術館も入館できるのでこちらもゆっくり拝見。来るときに目にとまったお店に。日本でも今やポピュラーなタジン鍋をリヨンで初めて食べる。とり肉とレモン。美味しい!お鍋の前にいただいたスパイシーなスープもとても美味しかった。ワインのお供に出てきたエスニックなオリーブも。雨で肌寒かったので身体が温まったのもありがたい。くんくん、鼻が利いた。
さて、今日の夜は一大イベント。リヨンに来たら一度は行かなくちゃとポールボギューズ。毎回一式は持参する着物。リヨンはショコラも有名だから、チョコレート色でコーディネートしてみた。タクシーは市内を抜け静かな川沿いを走り、しばらくすると突然おとぎ話に出てきそうな建物が。お誕生日の人がいると楽しいと聞いていたらお近くに三組も。帰る頃にはメロディーをすっかり覚えてしまった(笑)ここでも温かいお料理は熱々。お皿もものすごく熱い。それをこともなげに運ぶ給仕人たちはまさしくプロフェッショナル。フォワグラの前菜、黒トリュフのスープなど思い出に残る味わい。ワインは、ワインリストにも大いに興味があれど、地元のものを。デセールはスキップして(デセールの前のデセールで十分で、とほほ)シェーブルなど少しいただき、ごちそうさま。
フランスのこともフランス料理のこともボギューズ氏のことも通り一遍にしか知らない私たちは、もっと堅苦しいお店だと思っていた。そうではなく、とても楽しくお食事でき、友人の言葉通り「リヨンに来た!」という気持ちに。残念ながらこの日御大の登場はなく、お会いすることは叶いませんでしたが。代わりにマダムにお目にかかる。
帰り際にいただいた「大きな」メニューを携えてホテルに。リヨン最後の夜が更けて行く。