初・初釜 (2014.01.11 Sat.)

自分でお茶事をしてこその茶の湯だと思うけれど、一人ではなかなか一歩を踏み出す勇気がなく。でもお友達とだったらできるかも、と三人で初釜をすることと相成った。場所はご近所さんち。お道具はご近所さんと私の手持ちから持ち寄り。お菓子はもう一人のお友達が調達。点心は当初お店にお願いする心積もりでしたが、各お家元でもお初釜シーズンの週末。狙いを定めたお店もこの期間の通常営業はお休み。それならばできる範囲で作ってみようと名乗りを上げた。かくしてお裏さん1名+表2名にご近所さんと私の連れ合い、そしてご近所さんちのもうすぐ一歳のたまちゃんも参加の初釜が実現。友に感謝!ツレアイにも感謝!楽しく学べて本当によい経験となりました。

●点心器
・いつか自分でやるお茶事に使えたらいいなと妄想を膨らませて作っておいた曲げわっぱのお弁当箱。二段になっていて下にご飯、上におかずが入る。東京で習っていた漆の先生がお使いのお弁当箱がすてきだったので、その製作者に注文し自分で拭き漆をかけ仕上げたもの。

向付のお皿は古九谷、お雑煮の腕は亀甲吸物椀。どちらも東京美術倶楽部で開催の東美正札会で買い求めたもの。

●点心内容

・お雑煮 Fさん作

・先付 真鯛の昆布〆 加減酢をかけて 

・帆立かす漬け 準備期間が短かったため自家製はあきらめて魚久さんで購入
・からすみ いただきもの。東京のS先生お手製
・紅白なます ご近所さんからいただいたお庭の柚子を器に
・鮑の煮貝 故郷山梨県(甲州)の名産。実家の母からの到来物
・叩きごぼう
・丹波産里芋(種類名失念)の炊いたん
・瓢亭玉子 自己流の半熟卵でなんちゃって(笑)奮発して名古屋コーチンの
 卵を使ったので味は良かった
・黒豆松葉 姉お手製の黒豆
・スナップエンドウ ゆでて彩りに

●掛物 色紙 和氣萬家春 紫野昌道筆(F)
●花入 青竹一重切 庭師Y青年作
●花 餅花 黒松
●釜 肩衝筒釜(F)
●風炉 根来火鉢(F)
●風炉先 唐松裂
●茶入 伊賀肩衝
●茶杓 しぼ竹 Fさん削り
●薄茶器 利休形中棗溜塗(F)
●水指 ポルトガル陶器 唐草文(F)
●建水 春慶塗曲建水(F)
●茶盌 志野貫入
・替 越中瀬戸 釋永由紀夫作
・替 朝日焼(F)
・替 青磁(F)
・替 色絵(F)

●濃茶 初釜用 柳桜園詰
●薄茶 大福茶 柳桜園詰
●主菓子 花びら餅 聚洸製
●器 漆塗り四方盆 臼杵春芳作(F)
●干菓子 轡焼印味噌餡煎餅/有平糖 亀屋伊織製
●器 木地四方盆 川合優作(F)