琵琶湖のほとりに住むAさんのグランヴァンコレクション。ご相伴の機会を得る。しかも場所は大のお気に入り、Ristorante dei Cacciattori。こちらを教えてくれたのがそのAさん。ようやくご一緒できた。しかもグランヴァン付き。「タマヨ」さんこと、Chateau Mouton-Rothschild 1998。この年のエチケットを手がけたのが1899年にメキシコ先住民のサポテク系の家に生まれたRUFINO TAMAYO ルフィーノ・タマヨ(1899-1991)。タマヨ氏は、1990年ムートン・ロートシルトのエチケットを請け負うものの、その後しばらくしてこの世を去ってしまったそうです。残された家族は、数ある作品の中から、「El Brindis(祝杯を挙げる男)」を選んだ、とのこと。とても印象的なすてきなエチケットです。
デキャンタージュはせずにグラスの中でゆっくり育てながらいただく。タンニンもしっかりあるのでまだまだ熟成に耐えるワインだと思いますが、おいしい!すでに味わいがひとつにまとまっている印象。なので決して「早すぎ」ということはないと思う。下り坂を飲むぐらいなら少し早いぐらいの方がいい、とはAさんのお連れ合いIさんの弁。同感です!
今宵はこの持ち込みのワインの前にお店の白を2本。お喋りしながら美味しいお料理と共にゆっくり味わうとワインも無理なく喉を通り、普段より少し大目にいただける。最初のワインは、2005年に旅先で出会ったヴィンテージ違い。思い掛けない再会。Amphora 2003 Castello di Lispid。最初の出会いはこんな風。2本目の白はVitovsca 2000 Vodopivec。どちらもそれぞれチャーミングで、お料理との相性も抜群。
そして本日お昼のメニューはこちら:
ほうれん草のフリッタータ
ハンガリー産ウサギのサラダ オレンジとモスカートヴィネガーソース
伊勢湾産ヨコワと福白金時豆
フェットゥチーネ サンロードトマトのソース
岩手県産ホロホロ鳥 ポルチーニ、ホワイトアスパラガスのソース
イチゴのセミフレッド ピスタチオのクレーマ
小菓子 エスプレッソ/紅茶/カモミール