梅いちりん (2014.02.25 Thu.)

梅の便りはずいぶん前に聞かれた。でもわが家の梅は蕾のまま。いまかいまかと待ち焦がれ。ようやく今日一輪開いているのを見つけた。ぽっと心も温かくなった。この梅の木は昨年庭師のY青年に植木屋さんへ案内いただき、一緒に見繕ったもの。風薫る五月だった。それから暑い夏を過ぎ真冬を越し蕾をつけたときは本当にうれしかった。そして今日、ようやく一輪がほころんだ。

年を重ねて梅の良さがしみじみわかるようになった。若い頃は桜にばかり気持ちが行っていたような。梅は桜のように心がざわつかないのもいい。穏やかに向き合える。もちろん桜も今も好き。それぞれに、いい。

階段には菫も見つけた。冬枯れの景色も大好きだけれど、春を見つけるとやはり嬉しくなる。寒さがあって暖かさがありがたい。暑さがあって冬の良さもわかる。四季があるからいい。変わらず季節がめぐってほしい。

昨年はずいぶん遅かった水仙。今年は例年並だったか。ただ葉っぱがだいぶ早く出てしまったせいか、お花が少なかった。それでも十分に存在感。高貴な花です。