水無瀬神宮の表千家献茶式の燈心席とその後のお稽古で、続いてミカエリソウを拝見した。ご近所のお花屋さんに置いてあったので思わず購入。東京では一度も聞いたことがなかったと調べてみたら、近畿とその周辺各県に分布とある。なるほど関東では聞かなかったはずだ。ミカエリソウと言う名は江戸時代の「物品職名」など、2文献に記載されていたそうだ。あまりの美しさに見返るから“見返草”とついた、とある。シデ科テンニンソウ属半低木だが、その頃は草とされていたようだ。別名は“糸掛草”。風情はあるが、「あまりの美しさに」というのとは少し違うような(笑)当時の人と今の私たちの感性の違いか。
もう一種、一緒に売られたいた“シモバシラ”も買い求める。シソ科シモバシラ属多年草。初冬の強く冷え込んだ朝、茎の根元に氷の帯ができ、これを“霜柱”と見立てた、とある。関東以西の本州、四国、九州に分布。
以上、手元にある「野草の名前 秋冬」(山と渓谷社)を参照した。この図鑑、とてもいいです。